学長 香津子の部屋PRESIDENT'S BLOG

佐賀女子短期大学学長 田口 香津子

学長である私は、佐賀女子短期大学の一番のファンと自称しています。
高校生や保護者の皆様、地域の皆様、自治体や企業団体の皆様に、「佐賀女子短期大学長のとっておきニュース」を盛りだくさんに発信 していきたいと願っていましたら、「香津子の部屋」を創っていただけることになりました。
旭学園の人間教育「佐賀女子短期大学」から、時間と空間とを縦横無尽に駆け巡るメッセージを届けます。

2019年11月09日

尊厳を感じたとき

11月30日 土曜日 佐賀女子短期大学生涯学習センター公開講座のひとつとして、
「気づいてSOS わかって回復の道」というタイトルの講座を開きます。

佐賀にできた自助グループ「しょうりゅうのつどい」からお二人の方をお呼びして、自ら受けてきた虐待体験を語って頂く機会になります。私が進行役をします。

 この講座は、昨年の約束、ある方との出逢いに始まります。

 正確に言えば、20年以上前のAさんとの出逢いからです。子育て講演会が終わり講師の私に駆け寄ってきたAさんが、子育ての苦しさとそこから抜け出す糸口を知りたいと話されてから、Aさんの人生の一部に関わることになりました。そのAさんから、先生に紹介したい人がいるので会ってほしいと言われたのが、Bさんでした。

 Bさんも生きづらさをこれでもかというほど抱えてこられましたが、あることがきっかけで、理解者に恵まれ、自助グループを立ち上げることができました。「親になる人や子どもに関わる人に私の経験を伝えたいけれど、私が話す途中でフラッシュバックを起こして倒れないかと周囲が心配しています。でも倒れてでもいいから伝えたいんです。」 Bさんのほとばしるような想いに強く胸打たれ、「わかりました。必ずその場をつくりましょう。でもあなた方にとっても参加される方にとっても安全な場にしましょうね。」とお約束しました。

その後、時間をかけて、お二人と連絡を取り合い、安全安心な場を作るための打ち合わせをしてきました。お二人のしなやかな勁さを感じたのは、「私たちが話したことは持ち帰って身近な人に伝えて欲しい。」と言われたことです。通常、ここで話したことは外に持ち出さないでくださいと参加者に守秘をお願いするのですが、「今回、その必要はありません。この体験を役立ててほしい。そのために話すのです。」という言葉が返ってきました。

「子どもの頃は人を信頼できずいつも死にたいと思ってきました。でも太陽のように暖かい人との出逢いはいくつかあったのです。大人になった時に人を信じてみようと思えたのはその体験があったから。どうか、誰かの安全基地になって欲しいと皆さんに伝えたい。そこで救われる子どもがいます。」   そう話されるお二人の姿から、私は、人間の尊厳を感じました。

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