学長 香津子の部屋BLOG_PRESIDENT

2020年07月15日

オープンキャンパスに寄せて

 学生同士が、休み時間や放課後にキャンパス内のあちこちでおしゃべりの花を咲かせて笑い合っている姿を見るのが好きです。そこに、来春入学してくれる未来の学生さんの姿を重ね合わせ、これから始まる夏のオープンキャンパスで本学の魅力をいっぱい発信できるよう、創意工夫をしようと気持ちを引き締めています。

 今年度は、5月末まで遠隔授業でしたから、学生不在のキャンパスがいかに寂しいかを思い知らされました。本学では、どうにか6月から対面授業を開始できましたが、まだまだ全国的には遠隔授業が続いている大学が少なくありません。この先どうなるか、視界不良の日々、オープンキャンパスをどうするか、この一か月、その最適解を探ってきました。

 参加者や実施者の安心安全を最優先に考えるならば、パソコンやスマホを用いた完全リモートのオープンキャンパス。アフターコロナ、ウィズコロナ、これからは、自宅に居ながら大学の授業を受ける形が主流になるのかもしれません。リアルなキャンパスがなくても成り立つ世界に移行するかもしれません。地球上どこにいても同じ授業を受けられるというのは、知の探究の新しい展開となる可能性を秘めています。

 しかし、人間の営み全てがリモートでカバーできるわけではありません。佐賀女子短期大学の学生が目指す職業は、対人援助職がほとんどです。相手の表情やしぐさを見て、ニーズを探り、適切な言葉をかけ、反応を確かめ、相手に必要な知識やスキルを提供できる専門職を育てる場です。大半の人々が自宅待機や自粛生活を求められた時期にも、人々の暮らしを直接支える仕事として、保育士、教師、介護福祉士、栄養士等の勤務は必要とされてきました。感染リスクを最大限に減らす工夫をしながら、自らの職務や責任を全うする人々の存在があって、先の緊急事態宣言の中、私たち市民は生き延びてこれたのです。

リモートで済ませられない人材の育成を担う本学です。佐賀県内の感染者は5月中旬以降ひとりも出ていませんが、感染防止策への感度を鈍らせず、人と人が直接に出逢える対面型のオープンキャンパスが可能な方向へ舵取りを進めてきました。

今の社会は、健康や安心も大事、けれど経済を回すのも大事。けれど両立しにくい二つの命題があるなかで、どちらか一方に偏らず、どうバランスを保っていけるのかが問われています。オープンキャンパスも同じです。安全安心の確保と出会いの場の確保、そこが最大限に生かせられる方法はなにか、その最適解を求めて、構成員で協議し、判断していく経緯こそ、これからの社会を生き抜くための力になると考えています。

 皆さんとの出逢いを楽しみにしながら、新しい形式のオープンキャンパスの準備、真っ最中です。

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