学長 香津子の部屋BLOG_PRESIDENT

2020年10月23日

子どもが育ちゆく瞬間~ふたばこども園でのひととき

本学付属のふたばこども園は、歩いて100歩、学園敷地内にあります。今日は、久々に2時間以上ゆっくり滞在しました。おりしも、佐賀市教育委員会、佐賀県教育委員会、こども未来課の方々、福岡女学院大学の坂田和子先生が施設訪問、研修講師としてお見えになっており、ふたばこども園の保育の素敵さ、子どもたちの生き生きしさを口々に仰っていました。

 私も、20分近く、ひとりで、職員室前の廊下のいすに座って、秋晴れの空の下、思い思いの遊びに興じる子どもたちを眺めていました。漠然とではなく、子どもの表情やしぐさ、から、気持ちを読み取ろうと思いながら。

★シーソーに2人と1人が座っています。足で弾みをつけているので上下に動いています。3人とも楽しそうに笑っています。牛乳パックで遊んでいた女児が近づいてきました。前の黄色いイスは空いています。後ろの赤いイスに座っている男児の顔をにこにこ眺めています。1~2分シーソー遊びは2対1のまま続きます。「いれて」「いいよ」という会話はありません。ですが、ふとした拍子に、あうんの呼吸で牛乳パックを地面においてすんなりと黄色いイスに座って、2対2でシーソー遊びが始まります。

 

★左足で蹴りながら二輪スケーター(キックボード)に乗って園庭を巡っている女児がいます。時々止まって、シーソー遊びをしている4人組や円陣サッカーをしている年長児クラス十数名の様子を見ています。5秒くらいでしょうか。それから、また左足で地面をけってスケーターを進めます。思いついたように、両足を載せてみます。そしてひざを曲げ、身体を前後に揺らし反動をつけてスケーターを前に進めようと試します。でも、スクーターは止まってしまいました。また、片足走行に戻り、うんと左足を強く蹴って勢いよく進んでいきました。

 

★大型固定遊具の滑り台を滑って降りてきた女児。滑り終わって、ちょっと横に移動し、次に降りてくる友達を待ちます。降りてくる姿を目で追いかけ、滑り終わって立ち上がった友達と顔を見合わせ、ニコッと笑うと、その友達と一緒のタイミングで並んで固定遊具の登り口に走っていきました。

 

★二対の三角ブランコの間には湾曲に反った昇降板があります。年少さんかなと思う小柄な男児が板の隙間に手をかけて裸足で登っていきます。急ぎません。ゆっくり、体のバランスを確かめるかのように登ります。ちょっと足の位置が高すぎるかな、と思ったのか、また足を降ろして、少し低い位置に足を置き、また手を次の高さの隙間に移動させます。試行錯誤をしながら、とうとう反対側へと乗り越えて行きました。

 

★円陣サッカーに熱中している子どもたちの輪、園庭にしゃがんだまま独り黙々と泥団子を作り続けている子もいました。子どもたちみんなが、思い思いに自分のしたいことをしている姿でした。保育者に、目立つような大きな動きはありません。安心基地として存在しるように思えました。遊びの主役は子どもたち。

 活き活きとしたいのちの輝きを眺めることができました。豊かな20分間、幸せな気持ちになれました。

 

ページのトップへ

PAGE TOP

ページのトップへ