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2022年04月02日

令和4年度入学式を執り行いました

4月2日(土)に佐賀女子短期大学第一体育館において令和4年度(2022)入学式を執り行いました。新型コロナウイルス感染拡大の防止対策として、新入生やそのご家族の方々の安全を最大限に配慮し、保護者様のご参加は1名のみに限定させていただきました。学長式辞、理事長祝辞が行われ、こども未来学科の新入生が代表して宣誓を行いました。また、入学式の模様をライブ配信しました。 

新入生の皆さんご入学おめでとうございます。

学 長 式 辞

新入生のみなさん、新入生のご家族のみなさま、ご入学おめでとうございます。学校法人旭学園、佐賀女子短期大学の教職員、関係者を代表して心からお祝いを申し上げます。みなさんを心より歓迎いたします。

北海道から沖縄まで10の道・県から、新入生、そして海外は韓国、ネパール、ミャンマーから、ここ佐賀女子短期大学に集われたみなさんは、今日から人生の新しいスタートラインに立ちました。

私も昨日、学長に就任したばかりです。みなさんとは同級生のようなものです。キャンパスで私を見かけたら気軽に声をかけてくださいね。毎週ホームページで、みなさんへのメッセージを発信したいと思います、ぜひご覧ください。

さて、私たちが生きている今、現代はどんな時代でしょうか。

それは、長い人類の歴史の中でも最も巨大な転換期といえるでしょう。デジタル革命と平均寿命100歳を超えるような長寿社会の到来が、大きな特徴です。みなさんは、高度な文明社会において、100年を健康のままに生きる世の中を体験するでしょう。

しかし未来は明るい見通しだけではありません。今も、パンデミック、戦争の脅威が世界を覆っています。頻発する巨大自然災害、人類生存の危機とも言われる地球環境問題も深刻さを増しています。科学技術の飛躍的進歩と地球を揺るがすような危機、期待と不安が交錯する時代です。

これまで人類が経験したことのない変化と激動の時代をみなさんは未来に向かって生きていく。

そこで今日から大学生になったみなさん。

あなたの人生の物語を今日から本格的に始めましょう。あなたは100年の長編ドラマの主人公であり、映画監督です。みなさんなら動画クリエーターの方がイメージしやすいのかもしれません。

人生一本道ではありません。たくさんの道、選択肢があなたの目の前にはあります。でも自分の足で歩くことのできるのはいつもたった一つの道。あなたは自分で判断を下しながら、次々と道を選んでいくのです。他人の道を安易に歩んではいけない。あくまで自分のオリジナルの道を歩んでいくのです。

私のここまでの道のりも平坦なものではありませんでした。私は、若い頃から自分では到底できそうもないことでも、妄想し夢中になり、すぐに行動をはじめてしまう人間でした。そのことでずいぶんまわりから呆れられたり、迷惑をかけたり、批判されたり、そして結果的に惨めな失敗に終わったこともたくさんありました。でも、その考えは面白いね、大切だねと認めてくれ、支えてくれる仲間もたくさんいてくれたおかげで、大学と教育の常識を変えるようないくつもの改革に携わることができました。

いつでも、自分を見放さない、自分をあきらめない、自分を信じる。そうしてきたからこそ、突然不思議な偶然の出会いに救われ、困難な状況が切り開かれることがありました。

みなさんの100年の物語も、曲がり角、分かれ道に何度も、遭遇しながら展開されていくでしょう。卒業、仕事、リタイア、余生という今なら十分予想できる流れではなく、仕事も暮らし方もめまぐるしく変化していく、マルチなステージの人生と言えるでしょう。

そんな変化の多い人生にとって何が大切でしょうか。

それは、まず学ぶことです。でもそれは、頭の中に知識を蓄え、試験問題を解くことだけではない。本、映画、旅、他者との対話、社会的活動、文化的体験、そして数々の失敗や挫折も、すべてを学びに変換することが大事になります。大学に卒業はあっても学びに終わりはありません。

学びは、人生の岐路に立ったとき、変化に対応し、新しいことに挑戦する時の「お守り」のようなものです。大学生として、生涯学び続けることのできる学び方をしっかり身につけてください。

そして、できるだけたくさん、さまざまな人と出会うことです。互いに助け合えるつながりを持つことです。この大学には日本中から世界中から来た学生がいます。みなさんの学びと成長をサポートしてくれる教職員がいます。そして親切な佐賀の市民のみなさんがいます。福祉、教育など実社会の人々、留学先の海外の人々、そんな人々との出会いをぜひ大事にしてください。

もちろん私もみなさんと可能な限り対話をしたいと思います。

迷ったとき、壁に突き当たったときは、あなた自身のドローンを飛ばしてみましょう。ドローンはあなたをみているもう1人のあなたです。空を飛ぶ鳥の目のように高いところ、遠いところから、落ち着いて自分を見つめ直してください。大学生活が2年間だからといって、焦らなくてもいい、急がなくてもいい、人生にはまだまだ先がある、楽しみはもっとあとに用意されている、物語はまだ始まったばかりだとあなたのドローンが教えてくれるでしょう。

地域と社会を変えたければ、みなさん自身が変わらなければなりません。まず自分が前を向いて一歩踏み出さなければなりません。困っている人、弱っている人がいたら声をかけ、手を差し伸べる勇気を持ちましょう。世界と日本、そして地域を変えていく、素敵なお節介になって欲しいとおもいます。

佐賀女子短期大学は、地域社会が必要とする分野でプロフェッショナルとして生きていくための確かな力、多様な文化や社会の中で、だれとも助け合いながら生きていける人間力を育てていく大学です。さらに、この春、佐賀女子短期大学を選んでくださったみなさん、みなさんの母校となるこの大学が生涯の誇りになるように進化し続けたいと思います。

そして、私たちはこの先10年を展望した新しい大学づくりに今からチャレンジします。

2030年には誰も、私自身も想像のできなかったような常識を変えるような大学になっていたいですね。

創立125年の歴史、2万人の卒業生を有する旭学園の一員である佐賀女子短期大学は、創立200年に向かう物語を創造し始めます。本日お集まりのすべてのみなさま、ご支援、ご協力を心よりお願い申し上げます。

新入生のみなさん、あらためて入学おめでとうございます。

令和4年・2022年 4月2日

佐賀女子短期大学

今村 正治 

 

 

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