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2020年07月17日

【生涯学習センター:旭の未来学講座】絵本でつながる家族のこころ 共催:本庄公民館

【親子講座】絵本でつながる家族のこころ

2020年7月16日(木)10:45~11:45 白根恵子本学名誉教授による「絵本でつながる家族のこころ」が本庄公民館で開講されました。

「七夕の話、聞いてください」

にこやかに周囲を見渡し、台本に目を落とすことなく、語りかける白根先生の声色に、参加者はあっという間に物語の世界へといざなわれました。絶妙な間の取り方、緩急をつけた言の葉たちが次々と紡ぎ出され、会場は一変したのです。「天の川は、織姫の涙なのです」-しっとりと語る言葉は、心にストンと入ってきました。

絵本というツールは、「親子をつなげる」「親子がつながる」ことを可能にします。絵本は、親子の潤滑油の役割を担っています。「親子の心を引き寄せる磁石」なのです。一人の子ども(Tくん)との出会いを通して、「子どもは絵を読む」こと、読み語りには、子どもの心模様を察知するヒントがあることを優しい口調で語られました。スマートフォンやタブレットにはできない、「心の根っこ」や自尊感情を育てるのは、読み語りを通した声と心の交流です。

「その子にとっての一冊に出合ってほしい」-白根先生の珠玉の言葉です。

子どもの「心の基地となる人」から発せられた言葉こそ、子どもの奥底に届く唯一の手段なのかもしれません。白根先生が出合われた数々の絵本、そこにまつわるエピソードを紹介していただく度、絵本と共に人生があることが伝わってきました。会場を後にする参加者の柔らかな表情、はずんだ声が、本講座を物語っていました。絵本との出合い以上に、白根先生との出会いに感謝です。

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