学長 香津子の部屋PRESIDENT'S BLOG

佐賀女子短期大学学長 田口 香津子

学長である私は、佐賀女子短期大学の一番のファンと自称しています。
高校生や保護者の皆様、地域の皆様、自治体や企業団体の皆様に、「佐賀女子短期大学長のとっておきニュース」を盛りだくさんに発信 していきたいと願っていましたら、「香津子の部屋」を創っていただけることになりました。
旭学園の人間教育「佐賀女子短期大学」から、時間と空間とを縦横無尽に駆け巡るメッセージを届けます。

2021年04月23日

ひそかに築く信頼関係

佐賀女子短期大学にも、様々な背景を持った学生が入学し、卒業していきました。卒業後にも長くご縁が続き、娘さんが本学の学生になるという、二世代にわたるめぐりあわせもあります。

 教員は、授業を通して単位を与えるだけの仕事ではないし、学生は、めざす資格や免許をとるためだけに短大生活を送っているわけではありません。そこに、教員の人生と学生の人生と出逢いの交差点が生まれます。

 淡くすれ違う場合もありますが、お互いにとって、記憶に残る存在になる、卒業後もお互いの人生に関わっていく、そんなきっかけは、些細なこと、ひょんなことから始まります。どちらかと言えば、学生生活が順風満帆に見える学生よりは、なんらかの生きづらさを抱えて苦しんでいる(多くの学生は、一見そのように見せませんが、)学生との、何気ない雑談であったり、個別指導であったりすることも珍しくありません。

 私は、教育相談や臨床心理学の授業を持ち、相談業務に関わっていました。同じように、今も、心理、教育、保健、福祉系の教員たちは、対人援助職者でもあり、当然よく学生の相談に乗ってくれています。その他にも、体育、美術、音楽、歴史、語学、調理、情報処理、事務局スタッフなど、専門性を超えて、親身に学生の抱えている苦しみに耳を傾け、信頼関係をひそかに築いてきています。

 この「ひそか」には含蓄を持っています。基本、誰も、余計に傷つきたくないのです。人間関係が多少の摩擦を生むことは身に染みている。裏切られてしまった過去の痛みを持ち、それでも、誰かと心通わせ、安心できる関係性を築いていきたいと願っている。家族や友人には近しいから、心配かけたくないからこそ打ち明けられないことを、だから少し日常に距離のある立場の教職員に打ち明ける気持ちが、本学の教職員はよくわかっています。噂のように表立って広がらず、何事もないように時間が流れます。その間も、教職員は、「ひそか」に、水面下で必要な手立てをとってくれています。何も起こっていないように見えます。相手の痛みに共感できるからこそ、大げさに騒ぎ立てません。

 きっと、本学のみならず、多くの教育機関でなされているいることだと思います。ややもすると、合格率〇%、全国で初めて○○制度導入、教員が○○賞を受賞したなど人目を惹くことばかりが学校の価値だと思いがちです。それも大事ですが、対外的に華々しく打ち上げ花火を挙げる事だけが学校の素晴らしさとは思っていません。こうした教職員の「数字の業績」に表れない、教育機関として一番大切な部分を伝えていくのも私の役割と思っています。

「大切なことは目に見えない。」 星の王子様に出てくる言葉です。

佐賀女子短期大学の教職員は、その言葉の意味を分かっている人が優れて多いと思います。

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